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御嶽山噴火で改めて知る、日本の火山の怖さ!! 富士山編(3)~噴火 〈387JKI11〉

富士山2-1mt-fuji_21238484昨今、いつ噴火してもおかしくないと言われている富士山ですが、今年、2015年は特に危ないそうです。現実に噴火が起きると、どの様な状況になるのでしょうか。

そこで富士山編の3回目は、噴火の実態に迫ります・・・。 

 

【噴火被害の概要】

少し古いデータですが、政府(内閣府)が2004年に公表した報告によると、富士山の噴火で発生する経済的な損失は約2兆5,000億円に達すると推定されています。

ひとたび富士山で噴火が起これば、直接的な人的被害(噴石の直撃など)は周辺地域で1万3,600人に及びます。

噴煙は東方に吹き流されて首都圏にまで到達し、降り積もった火山灰によって電気設備等にトラブルが多く発生し、大規模な停電が起こることで公共交通機関も殆どが停止するとされ、都市機能は壊滅的な状態となります。

また溶岩流が駿河湾方面へ流れ下ることで、我国東西間の交通は数か月にわたりに分断されてしまいます。東名高速や東海道新幹線が溶岩に飲み込まれてしまった場合には、日本の経済活動全体に大打撃が及ぶ最悪のシナリオとなります。

 

1.火山灰の恐ろしさ

更に噴火の被害で恐ろしいのが、火山灰そのものにより引き起こされるものです。政府(内閣府)によると、富士山の噴火による火山灰はわずか数センチでも降り積もっただけで、水と混じり合って泥状になり滑り易く、自動車など移動は困難となります。

静岡と山梨の県境周辺で30センチ、首都圏でも2cm~10cmほどの降灰量が想定され、噴火後は数日間は外出が出来なくなります。

また火山灰は、積雪などよりも重量があり、建築物が押しつぶされる可能性もあると言われています。

宝永大噴火では上空20キロメートル以上まで噴煙があがったといわれていて、そうなると相当遠距離の地点でも航空機は飛行できません。

火山灰は細かく、融点の低いガラス質の物質を多く含んでいます。この火山灰が航空機のエンジンの燃焼室に吸い込まれると溶けてタービンの羽根などに付着して固まったり、エンジン内の冷却孔が塞がれたりして、エンジンが故障して重大な運航障害を引き起こしてしまうのです。また、操縦席の窓ガラスに傷がついて視野が塞がれたりして危険度が増大します。

最近の例では2010年の4月、アイスランドにあるエイヤフィヤトラヨークトル山の噴火で、欧州の約30か国の空港が閉鎖となり、1週間にわたり10万便もの航空機が運休しました。富士山の噴火でも、飛行機は火山灰に弱いために比較的長い期間、完全ストップとなるでしょう。

火山灰は前述のようにガラス質の物質を含みます。この物質を吸い込んで体調を崩す人の数も、数百万人単位になることが予測されています。火山灰で目が傷ついたり、気管支や肺に入り込んで呼吸困難や気管支炎を発生させる恐れもあります。

直接、噴火の被害を受けていなくとも、体調を崩した場合にも病院へ行くことも出来ず、交通状況が復旧するまで自宅等で待機するしかありません。防災科学技術研究所によると、火山灰は大気中に数か月間は滞留するので、長期間健康被害を及ぼすとしています。

宝永大噴火で富士山は、当時の江戸の町や相模、武蔵の国一帯に約7億立方メートル、現在の東京ドームで約560杯分もの火山灰を降り積もらせたといいます。そしてそれは数週間にわたって続いたとされます。

 

2.大停電による危機

航空機と同様の問題が、電力エネルギーの供給に関して発生する可能性があります。例えば、東京湾周辺に数多くある火力発電所では、主に外気を取り込んで燃料を燃やして発電するガスタービン式発電機を採用していますが、つまり航空機と同じことで、取り込む空気に火山灰が混入している場合にはタービンが一斉に故障・停止してしまうのです。

また、幸いにして発電所が発電を継続出来ても、水分を含んだ火山灰は電気を通電し易いので、送電線等に降灰すれば高圧電線が漏電して大規模な停電が起きます。更に火山灰の重みで送電線が切断されることもあり得るでしょう。

こうして火山灰の降下により、首都圏では大停電が発生する恐れもあり、当然ながら通信ネットワークにも支障をきたし、その場合は官公庁や企業などのコンピューターシステム、そしてATMなどの金融オンラインや証券取引のネットワークなども停止し、日本中の経済活動が大混乱に陥るでしょう。

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