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【名刀伝説】 (番外編) 刀剣に関連した言葉集 〈1345JKI07〉

刀本1ダウンロード【名刀伝説】の(番外編)として、刀にまつわる様々な言葉を紹介する。知っているようで、本当の意味を理解していない言葉も多いのではなかろうか。

一部には異説があるものもあるが、是非、本稿を参考として、刀剣に関連した語彙を増やして欲しい。

 

相槌を打つ【あいづちをうつ】

刀鍛冶が刀を作る時の作刀法で、相槌を打つとは鍛錬の際中に師匠の打つ槌に合わせて弟子が槌を入れること。そこから転じて相手の意向に同調することをいう。「相槌を入れる」とするのは誤り。

 

押取り刀【おっとりがたな】

大急ぎで駆けつけることを意味する。急な出来事により刀を腰に差す暇もなく手に取ったままの状態から、取るものも取らずに急いで駆けつける様。

折紙付き【おりがみつき】

折紙とは刀剣などの製作者や伝来などについての鑑定書のこと。転じて品物とか人物などについて、信用できるものとして保証すること。

 

快刀乱麻を断つ【かいとうらんまをたつ】

良く切れる刀を使用して、もつれた麻を断ち切るということから、難題を明快に処理することの例え。

 

刀折れ矢尽きる【かたなおれやつきる】

戦闘の手段を使い果たすことから転じて、物事に立ち向かう手段が無くなることを指す。『後漢書』に基づく。

 

切り結ぶ【きりむすぶ】

刀を打ち合わせて激しく争うことから、対立することや交錯する、更には正しく向き合って戦うという意味。

 

極め付き【きわめつき】

「折紙付き」と同じ意味で、すぐれたものとして定評のあること。また、そのもの。折紙と同様に鑑定書のことを「極書き」と呼ぶことから。また、「極書き」には箱書き、極め札、巻末の奥書きなど、様々な形式がある。

 

金打を打つ【きんちょうをうつ】

堅い約束をすること。刀の刃や鐔(鍔)を打ち合わせて重大な約束を守ることを示した、江戸時代の武士の風習に由来する。

 

鞘当【さやあて】

ささいな事から起こる喧嘩や争いのこと。武士がすれ違い様に鞘が当たったのを咎めだてしたことから。鞘とがめ、とも言う。

 

鎬を削る【しのぎをけずる】

お互いの刀の鎬が削れ落ちるほど激しく打ち合う様子から転じて、激しく競り合うこと。但し「凌ぎを削る」と書くのは誤り。

 

真打【しんうち】

一番出来の良いもの。刀鍛冶は刀を数本打ち、一番良いもの(真打と呼ぶ)を発注主に渡したことから。対義語は「影打(かげうち)」で、影打は手元に残した。

 

切羽詰まる【せっぱつまる】

身動きがとれなくなること。物事が差し迫って、にっちもさっちもいかなくなる様子。尚、「切羽」とは鐔を挟み込む金具のことで、切羽が詰まると刀が抜けなくなり、どうしようもなくなるため。

 

反りが合わない【そりがあわない】

互いの性格や考え方が合わないために、うまくやっていけないこと。刀身と鞘の反身が合わないと、鞘に刀を納め難いことから。逆に気心が合う場合は、「反りが合う」と言う。

 

単刀直入【たんとうちょくにゅう】

前置きなしに、いきなり本題に入ること。本来は刀1本を身におびて単身で敵陣に斬り込むことの意味。

 

付け焼き刃【つけやきば】

一時の間に合わせに、にわか仕込みで覚え込んだ知識や技術のこと。切れ味の悪い鈍刀に、鋼の焼刃を付け足したことに例えての表現。

 

鍔迫り合い【つばぜりあい】

お互いに拮抗したまま押し合うことで、剣術の膠着状態に例えての表現。 争う双方の勢力に差がなく、緊迫した状況で勝負を争う様子。

 

伝家の宝刀【でんかのほうとう】

普段は使わずに、いざという時に出すとっておきの手段・切り札のこと、また最後の強行手段。「伝家」とは、先祖から代々その家に伝わるもの・ことの意。

 

抜打ち【ぬきうち】

予告をしないで出し抜けに事を行ったり、前触れなしに急に実行すること。抜刀と同時に素早く斬りつけることに例えての表現。

 

抜き差しならぬ【ぬきさしならぬ】

まったく身動きの取れない状態、解決の方法が見出せない状況のこと。刀を抜くことも出来なければ、差すことも出来ない状態から転じ、身動きがとれず,どうにもならないなどの意。

 

火花を散らす【ひばなをちらす】

互いに激しく刀を打ち合わせて戦うことから転じて、闘志をむき出しにして激しく勝負を争うの意。

 

懐刀【ふところがたな】

懐中に持つ小さな守り刀から転じて、秘密の計画などにあずかる腹心の部下のことで、主に人物に対して使う表現。秘密兵器のことを指す場合も。

 

目貫通り【めぬきどおり】

その町で最も人通りの多い、一番大きな通りのこと。目貫は刀装具の中でも目立つ金具であることから。

 

元の鞘に収まる【もとのさやにおさまる】

仲違いした相手と再び元の関係に戻ること。刀は他の鞘にはうまく入らないが、本来の鞘にはすんなりと収まることから。

 

焼きが回る【やきがまわる】

年をとるなどして頭の働きや腕が鈍ること。刀の焼入れで火が回り過ぎるとかえって切れ味が悪くなったり脆くなることから。

 

焼き直し【やきなおし】

既成の作品などに手を入れて、新しいものの様にすること。新作であるかのように仕立て直すこと。また、そういう作品のこと

 

焼きを入れる【やきをいれる】

たるんでいる者に気合いを入れること。また、意にそぐわない者に制裁をくわえるという意味にも使われる。刀鍛冶が刀身を焼いて鍛えることから。

 

刀にまつわる日本語は、まだまだ他にも沢山ある。

如何に日本の文化に対して「刀剣」に関連した事柄が影響を及ぼしたか、その大きさが伺い知れる。

また機会があれば、同様の言葉を是非、紹介したいと思う・・・。

-終-

 

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