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【これって本当の話】 家畜の牛には、お腹に磁石が入ってる!? 〈1647JKI35〉

牛99ダウンロード皆さんは牧場で放牧されている牛が、人間によって磁石を飲み込まされている事をご存知だろうか?  雑学好きな人には有名な話らしいが、筆者は最近まで知らなかった…。そこで、その理由を簡単に解説しようと思う。

 

牛たちは、キラキラと光る金属が大好きのようだ。放牧されている時、落ちている金物を探し出しては食べてしまうという。本来の飼料である牧草を食すると同時に、金属片や鉄クギなどもドンドンと飲み込んでいくのだそうだ。

上記の習性は、一説には、牛はいったん口に入れたものを吐き出すという行為が苦手で、口から吐き出さずに慌てて飲み込んでしまうというものもあるが、本能的に牧草だけでは不足する鉄分を補給する為ともされている。

ところが放っておくと反芻運動により、食べた金属片やクギ等が胃壁に突き刺さったり体内を傷つけたりして、牛に重大な健康被害を与えたり最悪の場合は死亡してしまうこともあるのだ。

またこの反芻とは、牛には食べたものを消化する胃が4つあり、一つ目の胃で消化したものをいったん口に戻して噛んでから再び次の胃に送り、そしてまた消化したものを順に次の胃に送るという仕組みになっているのだが、この運動により食べた金属片やクギなどが移動の途中やかき回されて胃壁に刺さったりする可能性が高くなり危険が増すのだ。

そこで畜産家が牛を飼育する際に最も悩まされていたことが、金属の誤飲による牛の健康被害であった。

畜産家の人々も、そんな危険物がないように牧草地の見回りをしていたが、広い牧草地をチェックして完全に取り去ることは不可能だった。

 

そこで考えだされたのが、あえて牛に強力な磁石を飲み込ませることにより、食べたり飲み込んでしまった金属片や鉄クギをその磁石に引き付けることだ。一般的な乳牛(ホルスタイン)などでは、生後4ヶ月ぐらいでこの磁石を飲ませるという。

特殊なパイプを使って牛にとって安全な形の磁石を胃の中に入れると、この磁石は胃に貯留する。後は胃の反芻運動によって食べてしまった金物は自然とこの磁石に集まり、それ以上は胃壁などを傷つけない。

この磁石は「カウマグネット」(以下、カウマグ)と呼ばれ、長さが6~8cm程度(直径は15~20mm、重さは100g程度とも)のパイプ状のものが多く、専ら薬品会社が専門に製造している。25~30年ほど前から製造されており、通常は強力なアルニコ磁石を使用している。また表面には特殊はコーティングがされており、牛にとって安全という。

調査してみると一部には第2胃や第3胃に入れるとの資料もあったが、口に近く容積の大きな第1胃に入れるのが普通のようだ。第1胃の底にカウマグを入れると非常にゆっくりと回転してながら定置し、金属片やクギなどはこのカウマグに吸着されて一ケ所に集まり、第2胃が攪拌しても胃壁などは傷つかないのだ。

その後、金属片や鉄クギがまわりに大量に溜まったカウマグがどうなるかというと、一定期間毎に、より強力な磁石を牛の胃に入れて引き寄せて取り出し、また新しい(もしくは吸着物を除去した)ものと交換するのだという。

 

最初に磁石をわざと飲み込ませている、と聞いた時はビックリしたが、それは牛の健康を守るために重要なアイテムだったのだ。

このカウマグは、牛の胃の構造や反芻運動に関する理解と、鉄を引き付けるという磁石の作用を応用した、「牛の金物を食べてしまう習癖」に対するいたってリーズナブルな解決策だったのだろう・・・。

-終-

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