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【超入門】 フライトジャケットについて 〈13JKI00〉

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メンフィス・ベルの実際の搭乗員たち (1943年6月7日撮影)

いよいよ冬本番、こんな時期には防寒機能に優れた装いが必要だ。となると真っ先に思いつくものの一つがフライトジャケット。

もともと軍用であるがレプリカや民生品も数多く販売されており、耐久性や防寒能力、また軍用品ならではの機能美などが評価されて一般でも幅広く愛用されている。

 

 フライトジャケットとは・・・】

フライトジャケット(flight jacket)は航空機の搭乗員が着用する上衣(ジャケット)である。主として軍用品として開発されたものであり、当初は高々度飛行のための防寒性能が求められた。軍用に耐える高性能・高機能を備え、詳細な要求仕様(Mill-Spec)に基づいて軍と契約した特定の被服製造会社により製作されている。

しかし、これらの正規軍用品の他に、それらを模して作られたミリタリーファッション製品が多く流通しており、性能的には実物には及ばないものの、これらの民生品を愛用している一般人は多い。

パッチ175bb808dea19d08656c38800a77ecd2a また、ワッペン(パッチ)やペイントなどを施されたものも多い。所属部隊や階級/コールサイン、戦闘結果などを表示(誇示?)するため、更には隊員の士気高揚や団結心の向上のためにも必要とされる。その外見の、いわゆる「カッコよさ」故に、ジャケットだけでなくワッペンやペイントも含めた装飾全体に惹かれる愛好者が多数いる。

 

第二次世界大戦(WWⅡ)の後、復員した米軍の元航空兵達ちが愛着を込めて着用していたことや、映画やドラマの主人公が着ていたフライトジャケットに影響されて、一般にもファッションアイテムの一つとして広く普及していった。

 

参考:米軍が制式採用したフライトジャケットは、その性能(特に防寒性能)、機能、任務の目的毎に5つの「ゾーン」タイプに分類されている。尚、下記下線部に機外適応温度(摂氏)の目安を表記した。

①VERY LIGHT ZONE 30℃〜50℃(M421・J7758など)

②LIGHT ZONE 10℃〜30℃(L-2系・A-1・A-2など)

③INTERMEDIATE ZONE △10℃〜10℃(B-10・B-15系・MA-1・B-6など)

④HEAVY ZONE △30℃〜△10℃(B-3・B-9・N-3Bなど)

⑤VERY HEAVY ZONE △50℃〜△30℃(B-7・B-9・AL-1など)

 

【代表的なタイプ】

A-2MA-202.jpg-150x150Type A-2
A-1の後継モデルとして1931年に夏季用(ゾーンはライト)のフライトジャケットとして制式採用され1945年まで使用された。フライトジャケットのなかでも特に人気の高いモデルで、その後、1980年代に復活採用されている。素材は、馬革(ホースハイド)だが、復活後は山羊革(ゴートスキン)。デザイン上の特徴は、シャツ風の襟、ジッパーフロント、フラップポケット、袖と裾のニットリブ、といったところだろうか。WWⅡ参戦後の需要急増で数多くの製造会社により生産された為、ディテールの異なるモデルも多数存在する。

皮製フライトジャケットの完成形とも言え、現在でも多くのファンから支持されている傑作だ!!

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収容所に到着したヒルツ大尉 映画『大脱走』より

A-2と言えば、映画『大脱走』の中で「バージル・ヒルツ大尉」役のスティーブ・マックィーンが着ていた。チノパンに合わせる王道の着こなしだったが、まぁ、もともとチノパンも軍用品だしネ。それにしても、ヒルツ大尉が脱走の途中でバイクに乗りながら鉄条網をジャンプして飛び越えていくシーンはカッコ良かった!!

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バイクで逃走するヒルツ大尉 映画『大脱走』より

⇒ TOYS McCOY製のレプリカで、劇中で着用されたA-2を徹底検証して製作された『V.HILTS』&『V.HILTS COOLER KING』モデルがある。皮質から細部の状態まで忠実に再現されている。

B-3B-3451jlcy8MbRL._SX352_-150x150Type B-3
1934年に制式採用され、とにかく温かさを優先させたフライトジャケット。WWⅡにおいて欧州/ドイツ深奥部への戦略爆撃を任務としていた米国第8空軍などの爆撃機搭乗員達ちは、過酷な戦闘とともに高々度での極寒な状況と戦っていたが、Bから始まるタイプ名と爆撃機搭乗員の多くがB-3を着用していたことから「ボマージャケット」と呼ばれる様になった。ちなみにB-3の機外適応温度はマイナス(△)30℃から△10℃までのヘビーゾーンであり、その寒さを防ぐために採用された素材は羊皮革で、表面の毛皮を内側に向けることで保温性のみならず心地よい着心地も実現したムートンジャケットである。その後進化したB-3が「N3-B」で、素材はレザーからナイロンになってる。

外観も豪華であり、内面をコーティングしたことで高い保温性が得られ、耐久性や防水性も有する名作モデルである。

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DVD『メンフィス・ベル』ジャケット写真より

B-3は戦争映画によく登場していて、WWⅡ欧州戦線における米軍B-17重爆撃機とその搭乗員たちの活躍を描く『メンフィス・ベル』などが有名。尚、ページtopの写真は映画のモデルとなったベルの本当の搭乗員達ちである。

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コックピット内の機長たち 映画『メンフィス・ベル』より

⇒ ミリタリーものと言えば有名な中田商店から、ベルの機長ロバート・K・モーガン着用の復刻モデル『MORGAN MEMPHIS BELLE』が出ている。オリジナルと同様にシープスキンを使用。

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