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【歴史ミステリー】 リンカーン大統領 暗殺の謎!? 《3》 〈248JKI54〉

リンカーン暗殺106 818A9wMl4wL._SL1441_連載記事『リンカーン大統領 暗殺の謎!?』も、いよいよ最終回《3》だ。今回は、事件のまとめとリンカーンと幽霊にまつわる話、そして暗殺事件を中心としたジョン・F・ケネディ大統領との類似について取り上げてみよう。

 

リンカーン大統領暗殺事件、謎の解明とまとめ

既に《1》・《2》で述べたように、非常に多くの謎がリンカーン暗殺事件を取り巻いている。だがそれらの数多くの謎の中でも、スタントン長官やベイカー大佐などの合衆国陸軍省の動きが一番怪しく感じられるのは筆者だけではないだろうと思う。

軍捜索隊の事件直後の犯人捜索や追跡活動での誤った行動は、偽らざる本当のミステイクの連続なのかも知れない。だがそれにしてもあまりにも多くのミスが、何かを隠蔽しようとする者にとって都合よく重なっているのは大いに不思議だ。

そこで、スタントン長官を中心とした軍部が、犯人ブースの逃亡を幇助する為に意図的に的外ずれな捜索を実施、その後も遺体を隠したり日記(の一部)を隠匿したりなどして、重要な証拠(本当の暗殺命令者の正体など)の隠滅を図ったのではないかと考えられるのだ・・・。

また、裁判の進め方にも不可解なものが感じられる。一見、公平そうな裁判だが、そこは所詮軍事法廷であり、一般の裁判のような透明性は見受けられない。そればかりか最初から極刑ありきで、あまりにも短期日で判決を下そうとする強引な態度が露骨に見えたのだった。

当時の合衆国政府、中でもスタントン長官を中心とした陸軍省関係者は、この裁判を通して連合国(南部連合)を支持し援助する者たちに対する徹底的な弾圧を宣言し、(メアリー・サラットなどにも)極めて重い刑を求刑することで合衆国(北部連邦)に敵対する者への見せしめとしたのである。またブースとその共犯者である大統領暗殺犯たちの凶暴な姿をあばき、暗躍する南軍の残党部隊や連合国(南部連合)の支援者の行動を白日の下に晒すことで、合衆国(北部連邦)人民の民意の引き締めと更なる結束を図ろうとしたのだとされる。

そしてスタントン長官は、南北戦争の終結後、連合国(南部連合)の諸地域に対して更に重い制裁を加えるとする案をいだいていたが、リンカーンは南部地域との融和を目指して、より穏便な態度で接するという考えを持っていた。この為、スタントンと彼と考えを一つにする者たちはリンカーンの政策に激しく反対していたと云われ、このことは彼らが(ブースらを実行犯にしたてて)リンカーンを殺害しようとする充分な動機とも考えられるのだ。

要するにリンカーン暗殺事件とは、敗戦必至の南部連合やその支援者とは直接的には関係がなく、真の黒幕は合衆国(北部連邦)側の人間であり、リンカーン大統領の掲げた政策に強く反対していた者たちや同じ政府内の大統領と対立していた人々の仕業ではないか? という推測が有力なのである。

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