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【刑事ドラマ大全 -2】嘘と間違いだらけ・・・それでも大好き刑事ドラマ!! 〈22JKI35〉

覆面パトカー101 fpc1【刑事ドラマ大全】の連載第二回目は、テレビ朝日の『警視庁 捜査一課長』から始めよう。内藤剛志さん演じる警視庁刑事部捜査一課長大岩純一(警視正)の活躍を描く刑事ドラマ。今までの不定期スペシャル(2時間)番組から、今春より連続ドラマとなってお目見えしたが・・・。

先ず最初にこの番組の一番おかしなところは、捜査一課長がガチガチの現場主義な点だ。前述の通り、警部の係長でさえ現場で具体的な捜査活動はしないぞ。しかしこの課長はどんどん犯人捜しを実施、自ら識鑑(後述)に出向くのだ。絶対あり得ない展開にびっくり。また部下の管理官等も現場で証拠探しなどの捜査活動に従事する。

しかし金田明夫さん演じる警視庁捜査一課の庶務担当管理官の存在はGOOD。また斉藤由貴さんの「大福」こと現場資料班主任(警部補)の活躍も良い。現実には、事件の一報を通信指令室からの同報電話で受ける捜査一課の部署は、庶務担当管理官(警視)が指揮を執る現場資料班だ。そしてこの現場資料班のもとへ各種の捜査の進捗状況や情報が集約されてくるのだ。また庶務担当管理官は捜査一課の最古参の筆頭管理官で、多くの庶務担当管理官がその後に捜一課長に就任している。

警視庁の場合では、殺人などの事件性が高い現場に(捜一で)最初に赴くのはこの庶務担当管理官とされている。実際に現場資料班の主任(警部補)は庶務担当管理官に同行して、管理官の業務や判断を補佐するのだ。そこで事件性が高いとなると、課長や理事官に報告が為されて彼らの臨場となる。そしていよいよ捜査本部(帳場)の設置が捜一課長から刑事部長に要請され、捜査一課の刑事たちの出番となるのだ。

この辺の流れを『警視庁 捜査一課長』はうまく伝えているし、比較的、現実の状況に近いだろう。

ところで余談だが、あちらこちらで刑事(時には検察事務官)の職についている内藤さんだが、演技を離れても自分が刑事のような気分にはならないのかなぁ・・・(笑)。また、渡瀬恒彦さんも同様に多くの刑事役に挑戦されているが、因みに元刑事のタクシー運転手である主人公夜明日出夫(渡瀬恒彦さん)の推理を描く『タクシードライバーの推理日誌』に登場する神谷雅昭(主人公の同期で元部下)も、警部の階級で捜査一課の課長を務めている謎の人物だ。

尚、同じく警察本部の捜査課長を描いたものでは、TBSの『(第三の時効ほかの)横山秀夫サスペンス』シリーズが秀逸。本作の主人公は山梨県警本部の田畑捜査一課長(橋爪功さん)で、部下の刑事たちも各班長(係長)に渡辺謙さん、伊武雅刀さん、段田安則さん、三班の主任に石橋凌さんと 隆大介さん、刑事部長の寺田農さんなどの大物や渋い役者が揃う。但しこの物語でも、一部に係と班という名称が混同(係長は班長と呼ばれている)して使用されていて、極めて分かり難い。しかし田畑課長は番記者の夜討ち朝駆けには対処しても、大岩課長のように捜査の最前線には出かけない

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