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ベテルギウスは何時(いつ)、超新星爆発するのか!? 〈416JKI11〉

ベテルギウス102 TKY201001090272もう数年前から、オリオン座のベテルギウスが超新星爆発する(既にしている)、という話は何度となく聞かされてきました。最近でも度々ネット上で話題となっているようです。

しかし今日現在、未だに爆発が地球では観測されていませんので、仮にまだ爆発していないとして、それではいったい何時(いつ)になったら大爆発を起こして星の死を迎えるのでしょうか?

 

ベテルギウスは既にその生涯のほとんどの部分が終わっていて、もう間もなく爆発するのは確実とされていますが、地球からではその内部までは観測出来ないので、超新星爆発の確実な予測は極めて難しいとされています。

また、天文学者は近い将来の何れかに必ず爆発を迎えると言いますが、とはいえ、これは宇宙での出来事。皆さん、ご存知の通り、宇宙で起きる事象は物凄く壮大であり、少なくとも数千年の単位で捉えなければなりません。ですからベテルギウスの爆発は100年後もしくは数千年後、あるいは数万年後かも知れません。天文学的には数万年後でも近い将来と見做されるのですから・・・。

また宇宙の広がりも驚くほどに大きく、この地球からベテルギウスまでの距離が約642光年であることは天文学的にはかなり近い距離と考えて間違いではないのです。つまりこれほど近距離での超新星爆発はめったにないことなのです。

 

ベテルギウス103 19398

オリオン座

ところで、ここで改めてベテルギウス(Betelgeuse)について解説すると、この星はオリオン座のα星であり全天21の1等星の1つです。

おおいぬ座のα星シリウスとこいぬ座のα星プロキオンと合わせて、冬の大三角を形成している赤色超巨星(赤色巨星のうち、特に光度や直径が大きいもので、太陽の10倍以上の質量を持つ)なのです。またオリオン座β星も全天21の1等星の1つであり、リゲルと呼ばれます。

※「α星」とは、ドイツの法律化ヨハン・バイエル(Johann Bayer,1572年 – 1625年)が1603年に星図 『ウラノメトリア』で定めた恒星の命名法(バイエル符号)によるもので、原則として各星座中の最も明るい星のこと。各星座の首星とも。

※ベテルギウスは確実に星としての寿命を迎えた「赤色超巨星」という状態になっているのです。

ベテルギウスは星自体の形状が変化する変光星でもあり、周期2,110日で半規則的に変光するSRC型の脈動変光星です。この為、星座中で最も明るいとされるα星とされていますが、極大期を除いてβ星のリゲルの方が明るく輝いて見えます。そしてこの特徴から、主系列星を終えた進化段階(恒星の終末期)にあると考えられています。

※「主系列星」とは、水素の核融合反応が安定に進行している恒星で、太陽もこの主系列星に属します。また「矮星」とも言います。

尚、ベテルギウスは1995年にはハッブル宇宙望遠鏡により、太陽以外の恒星では初めて(干渉法を用いないという意味で)直接その姿が撮影されました。

 

ベテルギウスの様に質量の大きな恒星ほど核融合反応が激しく進行するた為に、星の寿命が短くなります。そしてベテルギウスの質量は私たちの太陽の約20倍以上もあり、かつ脈動変光するほど不安定であることから、太陽系に近い星域(宇宙で642光年といえば、すぐお隣さん)でII型超新星爆発を起こすであろう赤色超巨星の筆頭に挙げられているのです。

またベテルギウスは、条件が良ければまだ日没後の西の空に見ることが可能な星ですが、その色が赤いのは表面の温度が低いからとされます。そして何よりも、もう一つの特徴はその巨大さです。直径は約14億キロとされ、私たちの太陽の約1,000倍以上はあり、太陽系で太陽の位置(太陽系の中心)に置くと木星の近辺にまで達するという超巨大な星なのです。

※ベテルギウスの直径については諸説があり、約16.5億キロとの資料もあります。尚、この記事での太陽の直径は139.14万キロとして計算しており、また太陽と木星の距離は7億7,850万キロとしました。

※【主な星の大きさの比較】(地球や太陽、ベテルギウスを含む)、【太陽と巨大な恒星の規模比較】(シリウス、リゲル、アンタレスなどを含む)

そして巨大化して赤くなるのは星の老化現象で、まさしく星の死が近づいている証拠なのです。また、ベテルギウスは地球から観察した時に見かけの大きさ(視直径)が太陽を除いて全天の中で最も大きい恒星とされています。

 

さて、ベテルギウスと地球との距離が約642光年ほどあるということは、光速でも642年はかかる距離なので、今から642年前に爆発していたとして今年になりようやくそのことが地球に伝わることになります。例え300年前に爆発していたとしても、私たちはまだそのことを知らないのです。

※2008年、地球からの距離がそれまでの約427光年という推定距離から大幅に改められて約642.5光年となりました。

ただここ数年の詳細な観測では、ベテルギウスの表面から大量のガスが吹き上がって宇宙空間に放出される様子が確認出来たりと、いよいよ爆発の兆候とも見られる様子が捉えられており、こうした観測結果からいよいよ爆発が近いと考える研究者も多い様です。(しかし現在観測しているのは、あくまでも642年前の姿ですが・・・)

また2009年の観測では、ベテルギウス自体が15年前の観測と比較して15%も収縮しており、しかもその収縮は時と共に加速している様子です。そしてその後の2010年1月には、ベテルギウスは不安定な状態にあり、既にその形状は球形ではなく、大きな瘤状のものが突き出た形に変形しているとNASAが発表しました。

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