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《英国のEU離脱》 その時、『VIX指数=恐怖指数』はどう動いた?

英国国旗113706昨日(25日)、近所のオバ様から質問を受けました。「『VIX指数』って何ですか・・・?」と。 

英国のEU離脱に関して解説していたTV番組で知った言葉だそうですが、「詳しく(でもやさしく簡単に)教えて下さい!!」と言われましたので、ハイ、了解。それでは調べたことを、ごく簡単に紹介しますね・・・。

 

VIX指数とは、シカゴ・オプション取引所(以下、CBOE)が作り出した「ボラティリティ・インデックス(Volatility Index)」の略称です。

この指数は、アメリカの主要株価指数「S&P500」を対象とするオプション取引の値動き状況をもとにCBOEにより1993年より算出・公表されているもので、VIX指数は将来に向けた投資家の心理を表す数値として利用されていて、投資家が今後の相場の見通しに懸念を示している場合には数値が高くなる傾向があり、所謂「(金融)恐怖指数」という別名でも呼ばれています。

この指数は、通常時は10~20の範囲内で推移します。しかし相場の先行きに不安が生じた場合には数値が大きく上昇、過去のチャート結果を観察すると、国際的に重大な事件や出来事などが発生した前後は大きく上昇しているのです。2009年のリーマンショックにおける株価下落局面では、VIX指数は80(ピーク時には89.53)を超える水準にまで上昇、その他の過去の経験からも、このVIX指数が30台後半から40を超える局面では世界的な規模で市場全体に大きな恐慌が襲い掛かっていると考えて良いでしょう。

 

尚、このVIX指標の更に元になるものに「ボラティリティ(Volatility、株価変動率)」というものがあって、それは株価の値動きの度合いのことで、株価が激しく乱高下するとボラティリティの数値は大きくなる傾向にあります。例えば、同じ期間で結果的に同じ金額を上昇する2つの銘柄AとBがあった場合、毎日小刻みに平均的に上昇していくAの銘柄よりも、大きく上昇しては反落することを繰り返すB銘柄の方が、(つまりチャートのギザギザが多くふり幅が大きい銘柄が)ボラティリティは高くなるのです。

そこで、もし逆算されたボラティリティが過去の水準に比べ高くなっていれば、その時の投資家心理は将来相場の大きな変動を予想しているとみなされるので、このボラティリティをもとに算出されたVIX指標は、投資家の心理状態を示す数値として利用されているのです。

但し、この指標はあくまで投資家の期待変動値に基づくものなので、投資家にとって何か不安心理が働く場合には大きく上昇するものの、その不安要因が去っても株価とは連動せずに急落してしまうことがあります。

 

過去のVIX指標の高値

1990年8月:イラク軍のクウェート侵攻…36

1997年10月:アジア通貨危機が勃発…38

2001年9月:9.11アメリカ同時多発テロの発生…44

2003年3月:イラク戦争が開戦…34

2008年9月:リーマン・ブラザーズが破綻…42

2008年10月:世界金融恐慌の危機…89.53

2015年8月24日:中国経済大幅失速の懸念…40.74

 

今回のイギリスのEU離脱騒動に関しては、多くの投資家が懸念はあって多少の警戒感は持っていても、「まさか・・・本当に離脱はないよね」、というのが本音だったと思います。

その表れか、今回のVIX指数の推移は6月10日には約16%上昇して22台となりましたが、13日においては前日比3.94(23.14%)高の20.97でした。21日が18.48、22日に21.17と少し上昇しますが、23日には一旦17.25と落ち着きます。そして24日にびっくり、意外な結果に・・・。事前には世界的にも多くの金融筋では、このイギリスEU離脱の可能性に関してそれほどの危機感は無かった、と見てよいでしょう。

それでも離脱が決まった25日のVIX指数は25.76でした。決して低くはありませんが、まだまだ20台の半ば。昨年の最高値40.74には遠く及びません。投資家の間には意外感はあっても混乱までは生じていない、ということなのでしょうか。それともあまりの驚きに茫然自失、反応が鈍いのでしょうか。金融の専門家ではない私にはよく分かりませんが、今後の状況次第とは云え、当分の間はVIX指数は比較的高い状態が続くでしょうね・・・。

-終-

 

 

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