Browse By

我が音楽趣味とオーディオ遍歴 “第1.1世代/Season-1.2” 〈759JKI07〉

連載三回目として、筆者の高校2年生以降の音楽趣味の状況を中心に、併せて“第1世代/Season-1.0”のセット以外に当時製作した自作スピーカなどについて紹介しようと思う。

尚、音楽的志向の変遷に関しては、丁度、この頃においてブリティシュ・ロック中心からアメリカン・ロックへと興味が移行、そしてフュージョン音楽を経由して本格的なジャズへと関心が移り変わるという、そんな時期であった。

我が音楽趣味とオーディオ遍歴 “第0世代/Season-0”…はこちらから

我が音楽趣味とオーディオ遍歴 “第1世代/Season-1.0”…はこちらから

 

Rosemary Clooney『Swing Around Rosie』

前編ラストで述べた通りに、高校2年の春頃から一気に Jazz音楽にハマリだしたが、もともと米国の伝統的なスタンダード楽曲を歌うエンターテイナーには馴染みが深かった筆者ではある。

小学生の頃から男性歌手で云えばビング・クロスビー(Bing Crosby)やペリー・コモ(Perry Como)、トニー・ベネット(Tony Bennett)にナット・キング・コール(Nat King Cole)、女性歌手であればドリス・デイ(既出)やローズマリー・クルーニー(Rosemary Clooney)などの曲を聞き知っていたし、楽器演奏家であればルイ・アームストロング(Louis Armstrong)のトランペットの音色やあの独特の歌唱も聴いたことがあった。

Tommy Dorsey『Ultimate Big Band Collection』

また、グレン・ミラー(Glenn Miller)やベニー・グッドマン(Benny Goodman)などの音楽も知っていたし、特に最後のスイング系ダンス音楽は好みのジャンルの一つに入っていたとみえて、これまた昔から我家にあったオムニバスLPを時々引っ張り出しては各楽団の名曲を聴いていた想い出がある。たぶん、そのレコードでトミー・ドーシー(Tommy Dorsey)やライオネル・ハンプトン(Lionel Hampton)なども知ったのだろう。

また高校に入学して軽音楽部の部屋(放課後の視聴覚教室)をちょくちょく訪れ出した頃から、先輩や同級生の影響で、当時、ロック音楽の演奏テクニックの延長線上の存在として意識していたクロスオーバー・ミュージック(まだフュージョンとは呼ばれていなかった)を聞き出す。

やはりウェザー・リポート(Weather Report)やリターン・トゥ・フォーエバー(Return to Forever)、そしてハービー・ハンコック(Herbie Hancock)のザ・ヘッド・ハンターズ(The Head Hunters)のLPなんかを友人から借りて聴いてみたりしていたのだが、後にこのあたりのフュージョン・バンドのレコードは一揃い購入することになる。

Weather Report『Heavy Weather』

また件の軽音楽部には正式には入部はしなかったが、部に所属しているいくつかあるバンドに飛び入りしてはギターやベースを演奏していたことを覚えている。だが直ぐに(参加が可能で )合わせられるのはクリームの〈サンシャイン・オブ・ユア・ラブ(Sunshine Of Your Love)〉とかパープルのヒット曲(〈スモーク・オン・ザ・ウォーター(Smoke On The Water)〉や〈ブラック・ナイト(Black Night)〉)などの誰もが知っているハードロックの楽曲に限られた。

だが休み時間に部室に行くと、いつも誰かが飽きもせずに延々と演奏をしていたと思う。キーだけE♭とかB♭と決めた(12小節繰り返しの)ブルース形式のセッションにも入れ替わり立ち代わり参加、暗くなるまで楽器を弾いていた記憶もある…。

Chick Corea『Return to Forever』

そんなセッション仲間の一人に、スタンリー・クラーク(Stanley Clarke)を信奉している(普通の高校生としては)凄腕のベーシストがいて、目の前でコイツのチョッパー(スラップ奏法)を初めて見た時は思わずカッコイイと叫んでいた!! そして彼からは、ミロスラフ・ビトウス(Miroslav Vitouš)やジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)等についても詳しく教えてもらったのだった。

こうした周囲からの影響で、従来のロック音楽の演奏レベルが一気に陳腐に見えだした。今なら、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)の巧さは充分理解しているつもりだし、あの頃だってジャック・ブルース(Jack Bruce)は筆者のアイドルだったし、フーのジョンエントウィッスル(John Entwistle)なんかも凄腕と評判だった。即ちロック界にも沢山のスーパーベーシストがいたのだが、若干16歳の筆者はフュージョン系のミュージシャンの演奏テクニックの高さに驚き、所持していたロックのLPを(一部のお気に入りを除いて)中古レコード店に売り払っては、クロス・オーバー/フュージョン系のLPを買い漁ったのである。

次のページへ》  

《広告》


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。