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【今日の気になる言葉】スーパースリーのラリホー ラリホー ラリルレロン♪ 〈1647JKI11〉

テレビを観ていたら、懐かしい音楽が聞こえて来ました。お笑いタレントのバカリズムさんの出演している“カラダカルピス”のCM『乳酸菌ヒーローズ』編で流れている曲でした。

昔、米国製のTVアニメで人気のあった『スーパースリー』を知っている年長者ならば、「ラリホー ラリホー ラリルレロン♪ ラリホー ラリホー ラリルレロン♪ 」と聞こえるに相違ないのですが、よく耳を澄まして聴いてみても、細部の歌詞がハッキリとは解らない作りの楽曲となっています…。

 

『スーパースリー』(原題:The Impossibles)は、米国のハンナ=バーベラ プロダクション(Hanna-Barbera Productions、代表作には『突貫カメ君』や『宇宙怪人ゴースト』、『大魔王シャザーン』、『チキチキマシン猛レース』など)が1966年に全36話にわたり制作したカートゥーン(cartoon、ユーモラスな子供向きテレビアニメ番組)です。

米国CBSテレビにおいて1966年9月から1967年1月まで放映された作品ですが、我国では日本語吹き替え版としてNET(現・テレビ朝日)系や東京12チャンネル(現・テレビ東京)系、また日本テレビ系で何度か繰り返して放送されました。

 

物語に登場する主人公の超人ヒーローたちは、

・コイル(Coil Man、通称:Coily)、日本語版の声優は関敬六さん(英語版はハル・スミス)で、吹き替え版では「ボヨヨンのコイル」と言われています。彼は腕と脚がバネで作られている超人で、驚異的なジャンプ力や体全体を使ったドリル攻撃が得意、そして敵の物理攻撃を跳ね返す反発力などの特殊能力を有していました。

・フリー(Fluid Man、通称:Fluey)、声優は石川進さん(英語版はポール・フリーズ)が担当し、吹き替え版では「スイスイのフリー」と呼ばれていました。彼の体は液体から出来ていて自由自在に変形し、水路や水道管を通って素早く移動することが可能でした。また雨雲に変身する能力なども持っています。英語版では英国調の英語(King’s English)を話している様ですが、日本語版ではオネエ言葉を使います。

・マイト(Multi Man、通称:Multi)の声優は愛川欽也さん(英語版はドン・メシック)で、吹き替え版では「バラバラのマイト」と言います。自分の分身を無限に発生させて離れたところへ移動したり、その分身が一度に敵を攻撃したり攪乱することが可能です。

この3人が、正義の「諜報機関」に属して悪の組織や怪人を成敗するという物語でした。

 

ちなみに印象深い日本語版の主題歌は、主人公3人を吹き替えている関敬六さん、石川進さん、愛川欽也さんが歌っています。

またこの主題歌だけでなくアニメの作中でも頻繁に使われる掛け声「ラリホー」は、英語版の「Rally-Ho!」を直訳したと思われますが、rallyには「呼び集める」、「奮い起こす」等の意味があって、「ho!」はよく昔から英語で使われる掛け声(参考:「hey-ho!」や「heigh-ho!」)です。従って「Rally-Ho!」を無理やり日本語訳すると、「おーい!集合!」とか「みんな、いくぞ!!」などの鬨の声的な意味に近いでしょうね。

但し別に「ラリる」という日本語の表現があり、これはかつての“睡眠薬遊び”(1960年代前半に流行った睡眠薬の服用で気分高揚・ハイになる危険な遊びで、当時の睡眠薬は現在よりも悪用・乱用され易かった)に関連した言葉ですが、これが薬物乱用時の異常な状態・様子を表わす語源と云われ、睡眠薬を飲むと呂律(ろれつ)が回らなくなって、発音する際に「ラ行:ラリルレロ」を頻発することからこの言葉が生まれたという説が有力なのです。

そしてこの「ラリる」が「Rally-Ho!」と合わさって、後の大ヒットゲーム、ドラゴンクエストシリーズの眠りの呪文「ラリホー」の元となったとも云われます。またアニメ『ちびまる子ちゃん』でも、主人公の姉などが機嫌のよい時の挨拶などに使う場面が出てきます。

更に、コイルがよく使う「ムッシュムラムラ」はコイルの声優を担当していた関敬六さんが、当時アドリブでよく使用していたフレーズですが、この言葉も後年、お笑いトリオのダチョウ倶楽部がギャグとして多用し、今でも多くの人の知るところとなっています。

 

これは二次創作物にあたるのでしょうか? 子供たちや若い人は知らないでしょうが、ヒーローであるという登場キャラの性格や人数などの設定も同じで、ましてや主題歌とおぼしき楽曲が超クリソツ(実質同じ曲なのに、微妙に歌詞が聞き取れない作りがズルい)ですから!! 

当然、著作権に関する問題はクリアしているのでしょうし、その可愛らしさと懐かしさから何気に聞き流してしまう人が多数派だと思いますが、オリジナルの『スーパースリー』に関してまったく触れていないことに違和感を感じる人もいるだろうし、筆者などはその代表であると断言出来ます!

-終-

【参考-1】“カラダカルピス”のCM『乳酸菌ヒーローズ』編

【参考-2】アニメ『スーパースリー』

 

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