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【新作アニメ】小人(こびと)『ハクメイとミコチ』の“ゆったりズム”が、心地良い。 〈44JKI15〉

今クール(2018年1月~3月)の【新作アニメ】から、話題の作品をひとつ紹介しましょう。この『ハクメイとミコチ』に関して、私は原作を未だ読んでいなかったので、まさしく初めて接した訳ですが、初回にしてその“ゆったりズム”とも云うべき、ホンワカとしたテイストに引き込まれてしまいました。

好きな人にとっては徹底して好きなタイプの作品なのですが‥‥、ハッキリ言って、私は“大好き”です!!

そこで原作漫画ファンの友人にも早速電話して感想を聞いてみたところ、「動きと声が付いて、より良くなった。(今のところ)大成功だネ!」と言ってました。アニメ化で評判を落す漫画もある中で、先ずは上々の滑り出しの様ですね‥‥。

 

このアニメは、樫木祐人さんの漫画デビュー作が原作です。そしてその原作では、背丈がわずか9cmの小人(こびと)の女の子であるハクメイとミコチや仲間の小人たち、また彼女らと共存している昆虫や動物たちの、緑深き森中を中心とした優しさに溢れた日常生活が描かれています。

2011年4月にエンターブレインの「Fellows!」volume16D に読み切り作品『きのうの茜』として初掲載されて、その後、同誌の兄弟誌「Fellows!(Q)」Quiet(2011年11月発売)に『足下の歩き方のタイトルで新作読みきりが2話掲載され、2012年4月の「Fellows!」誌 Volume22 より『こびと日和』の題で新連載がスタート。2012年12月の同誌 Volume26 より『ハクメイとミコチ』へと改題され、同誌が名称を変えた「ハルタ」誌にて現在も連載中です。

アニメ版は、今月(2018年1月)よりAT-X・TOKYO MX ・KBS京都・サンテレビ他にて放送中です。また、アニメーション制作はスタジオ雲雀(ひばり)(Lerche/ラルケ名義)が担当しています。

 

『ハクメイとミコチ』の世界

原作での世界観は、登場する住人は小人たちに限らず一部の動物や昆虫も擬人化されており、小人たちと(同じ言葉を話し)コミュニケーションが可能で、共生して社会生活を営んでいます。ストーリーにはファンタジーの要素もありますが、いわゆる魔法の存在は明示されていないそうです。更に(普通の)人間は登場せず、人間が存在するか否かの説明もありません。

また多数の機械や道具類が登場しますが、人類でいうと20世紀(1900年代)前半頃の文明レベル(風車や石炭火力が主な動力源で、蒸気機関車も登場)の物が中心だとか。しかし一部は発明年代的に矛盾点がある様です。作中では新聞や郵便制度が整っています(バッタが配達)、重量物の運搬などは大型の昆虫や動物が引き受けたりもしています。

登場する小人たちの種族等は不明ですが、皆、妖精の様な感じで耳が尖っており、体格などもほぼ同じで、小人の中での大きい体躯の持ち主はいません。特徴的な帽子を被っている者もいて、この帽子は「種帽子」と呼ばれ、小人が故郷を旅立つ際に“エルダー”と呼ばれる長老のそれを模したものが贈られ、旅先で定住するとその者が新たな長老となり、自らの子孫に帽子を与えるという「しきたり」の様です。

※単行本では、漫画本編以外に「足元の歩き方」というタイトルのコラムで、世界観の設定が解説されています。

ハクメイとミコチは、山間の街マキナタの北西にある森の大楠の根元に作られた家に住んでいますが、実はこの家はミコチが全財産をかけて理想の棲み処として作ったものでしたが、作中のエピソードで大破してしまい、後に仲間の小人の一人であるセン(マキナタの東の沼に住む「生命」研究家の小人女子)の力を借りて再建しました。

 

《主人公たち》

本作の主人公である小人の女の子のコンビは、 同居はしていますが特に親戚等でもなく、本来はアカの他人同士でした。ハクメイがミコチの家に引っ越し先を間違えてやって来た事が縁で二人の同居生活が始まりました。次第に生活を共にしていく内に、互いに大切なパートナーとなっていくのでした。

先ずハクメイについてですが、言葉遣いや行動が非常にボーイッシュで栗色(赤毛かも)の癖っ毛を普段はざっくりとした二つお下げの三つ編みにしています。

そんな彼女は、よろず修理屋を営んでおり、風車の修理や包丁研ぎに出向いたり、大工仕事を手伝ったりしています。腕は悪くないのですが、それほど繁盛している様子は伺えません。行動派であり過去に方々を旅していた経験もあってか、サバイバルの術に関する経験や知識は豊富であり、更に物怖じしない積極的な性格で興味・関心のあることには非常に前向きです。ただし、肉体派のガテン系の割に泳ぎが苦手なので、水辺に関することは不向きです。加えて、ミコチとは逆に歌は下手で音痴の様です。

尚、上記の様な仕事と性格から、以前に男の子だと勘違いされたことがあります。また何事にも無頓着で一見何も考えていない様にも見えますが、実際は意外にも深慮でその頭脳は明晰なのです。そして一旦仕事モードに入ると、普段ののんびりとした表情がうって変わり、キリッと引き締まったプロの職人の顔になります。

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5 thoughts on “【新作アニメ】小人(こびと)『ハクメイとミコチ』の“ゆったりズム”が、心地良い。 〈44JKI15〉”

  1. フラスコ says:

    色使いや作画のデキが良い、めっちゃ「ほのぼのアニメ」ですね。

  2. 蘭子 says:

    サイズ感が面白くて、この癒し枠、超気に入りました!

  3. 雫石おさむ says:

    かなり雰囲気が出ていたな、絵本みたいな感じがよく再現されている。しかも、原作漫画の毎回最後のページに載ってる補足の解説が、アニメでも表現されていたぞ!!

  4. ロッシュⅣ世 says:

    アニメ第2回の放送で、吟遊詩人のコンジュも生命学者のセンも登場。だんだん仲間が増えて来た。

  5. ハクメイの知人の友人 says:

    放送第3回目でミコチの家が大災害に。その理由は敢えて記しませんが、あっという間に再建してくれたセンが凄い。ところで私は、このアニメと『メイドインアビス』とはかけ離れていると思いますが‥‥。あちらの様な寂しげな悲壮感の様なものは、こちらには皆無。安心して観られる『ハクメイとミコチ』が好きです。それにしてもハクメイは、やっぱり男の子のようですよね。

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