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【科学ニュース】 次世代宇宙船『オリオン(Orion)』 〈803JKI11〉

オリオン38660621339_8ef1f17a8b_o米航空宇宙局(NASA)が開発中の次世代宇宙船が『オリオン』です。その無人試験飛行が、本年12月4日に実施されるそうです。

久々の大型有人探査飛行のプロジェクトに向けて、期待がつのります!!

 

米航空宇宙局(NASA)は(現地時間)6月10日、米国フロリダ州のケネディ宇宙センターにおいて次世代有人宇宙船『オリオン(Orion)』を公開しました。

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次世代宇宙船オリオンの乗員モジュール  写真提供:NASA/Rad Sinyak

推進力や電力を供給するサービスモジュール(SM)と結合した状態の乗員モジュール(CM)試験機が公開されましたが、慎重に技術者がサービスモジュール(SM)の上部に乗員モジュール(CM)を積み重ね、2つのサービスモジュールの接合や打ち上げ脱出システムの正しい設置・設定などを確認していきます。そして1週間かけてモジュール間の電源接続の状態を確認したり、無線周波テストなどを実施するとの説明がありました。

また既に5月末には、大気圏に再突入する際に生じる高熱から宇宙船を守るための耐熱シールドの取り付け作業が行われています。

 

加わえて18日には、『オリオン』の無人試験飛行を、本年12月4日に実施することが発表されました。

『オリオン』の試験飛行は所要時間4.5時間を予定しており、高度3,600マイル(約5,793km)まで打ち上げられ、地球を長楕円軌道で2周した後に時速2万マイル(3万2,186km)で大気圏に突入して地上に帰還する計画です。

 

NASAは2回の無人飛行実験を経て、2021年には『オリオン』に宇宙飛行士を乗せて打ち上げる計画で、2025年頃には小惑星への有人探査飛行を検討しています。その後の、初めての火星への人類の訪問にも、『オリオン』が使用されるだろうといわれています。

 

『オリオン』乗員モジュールの諸元

直径:5 m (16.5 ft)

乗員:4人

与圧部体積:19.55 m3

総重量:21,250 kg

滞在期間:180日~210日

 

Orion SM Fairing Sep Test Nov2013

次世代宇宙船オリオンのサービスモジュール  写真提供:NASA&Lockheed Martin

当初はスペース・シャトルと同様に、国際宇宙ステーション(ISS)への人員と物資の輸送と回収を主たる用途として開発が進められましたが、その後、この機体は火星や小惑星への有人探査飛行にも使用することが表明されました。尚、『オリオン』の開発は、ロッキード・マーティンが行なっています。

また、スペース・シャトルの後継として計画された『オリオン』型有人宇宙船は、使い捨て型ロケットシステムに回帰することになりました。

シャトルが意外に事故・損耗率が高く、また発生した重大事故に対する度重なる安全対策により、当初の予想よりも保守メンテナンスの費用が莫大となり、たとえ軌道船(オービター)を再使用しても、使い捨てロケットよりもかえって高価になったことが最大の理由です。更に、カプセル型宇宙船である『オリオン』は、緊急脱出用ロケットを装備・設置することが可能であることも、人命重視の観点から大事なポイントとされました。

 

宇宙ステーションへの輸送任務だけだと、どうしても夢がないんです。しかし、小惑星や火星への有人飛行となると、これは間違いなくワクワクもんなんですネ。

好いんです、解り合える人だけで盛り上がりましょう。いよいよ、待ちに待ったオペレーションの開始です!!

-終-

【続報】
アメリカ航空宇宙局(NASA)が12月5日、開発中の新型有人宇宙船「オリオン」が初の試験機打ち上げに成功しました。
 
 
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