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ジブリ新作『思い出のマーニー』について 〈44JKI00〉

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「思い出のマーニー」ポスター

スタジオ・ジブリの新作アニメ映画は、原作が英国の児童文学作家であるジョーン・G・ロビンソン(Joan Gale Robinson)の1967年の作品『思い出のマーニー』である。

2014年7月19日(土)、全国ロードショウ! 

 

↓「思い出のマーニー」公式サイト

http://marnie.jp/index.html

 

 【原作者について】

ロビンソンは、1910年に英国バッキンガムシャー ジェラーズクロスで生まれ、ノーフォークのキングズ・リンという町を作家活動の拠点としていた。もともとはイラストレーターを志しアートデザインや挿絵の仕事をしていたが、物語作家として執筆も始め、ぬいぐるみのクマを主人公にしたほのぼのとした幼年向け作品である『くまのテディ・ロビンソン』(1959)や『テディ・ロビンソンまほうをつかう』(1959)などで評価される。中高学年の児童向け作品としては『思い出のマーニー』が有名で、訳書があるものとしては下記など。尚、著名な女性経済学者のJoan Violet Robinsonとはもちろん別人だ。

  • 『思い出のマーニー』上・下 岩波少年文庫
  • 『くまのテディ・ロビンソン』  福音館書店
  • 『テディ・ロビンソンまほうをつかう』  福音館書店
  • 『すえっこメリーメリー』  大日本図書
  • 『おはようスーちゃん』  アリス館

 

 【「思い出のマーニー」について】

訳書が岩波少年文庫より、上・下巻、ともに¥672-にて発売中だ。

「養い親のもとを離れ、転地のため海辺の村の老夫婦にあずけられた少女アンナ。孤独なアンナは、同い年の不思議な少女マーニーと友だちになり、毎日楽しく遊びますが、村人はだれもマーニーのことを知らないのでした。ある日、マーニーは、無人のさびしい風車小屋でアンナを置き去りにし、姿を消しました。彼女をさがすうちにアンナは、マーニーの思いがけない秘密を知ります・・・。ドラマチックな体験をした思春期の少女の物語。」(「岩波書店編集部だより」より)

 

マーニー21d737654b1c0527b1d68b63f3101e666  マーニー3d287c9331a9af44bccf614c2f108fb1a (「岩波少年文庫」より)

その複雑な生い立ち故に、孤独で内向的な少女アンナが主人公。預けられた海辺の村でアンナは謎の少女マーニーと知り合う。やがて親友となった二人の交流と不思議な事件の発生。夢と現実界を往来するような幻想的な作風の中で、普通に社会に接するための「心を開く術」を学び取るアンナの精神の成長を描くファンタジーだ。

 

マーニー4504885f51f2aca53b611e15bee850197  マーニー5cb1388da0ac174de52967cae6698964d(挿絵 ペギー・フォートナム)

マーニーの存在には現実味がなく、とにかく不思議な少女なのだが、これが大きな伏線となっていることは読者の誰もが気づくところだ。最後にはマーニーが何者かということは解るのだけれども、ちょっぴり読後にも謎が残るというか、良い意味での残滓がそこにはある。

原題の直訳は「マーニーがいた時」であり、「時(時間)」というファクターが、この作品の直接のテーマである「失われた家族の絆とその復権」「孤児の孤独と養子のあり方」や「心を開いて社会に係わること」などと絡み合って、実は「時を駆けるファンタジー/タイム・ファンタシー」であることをうかがわせている。

 

【ジブリ映画について】

宮崎駿が企画し、『借りくらしのアリエッティ』の米林宏昌が監督となる。また、この作品からはプロデューサーも鈴木敏夫から西村義明に代わるそうだ。ジブリもどんどん代替わりが進んで行くんだろうネ。

舞台も北海道に変更し、苦悩を抱えて生きる12歳の少女杏奈と彼女同様深い悲しみを心に宿すミステリアスな少女マーニーとの出会いを描く物語となる。

 

宮崎駿は原作に関して下記のコメントを寄せている。
「この本を読んだ人は心の中にひとつの風景がのこされます。
入江の湿地のかたわらに立つ一軒の家とこちらを向いてる窓。
何年もたってあなたが大人になってこの本のことを
すっかり忘れてしまってもその家はあなたの中にずっとあり続けます。
そして、いつかその窓に出会います。
旅をしてはじめて見た家なのにずっと前に見たことがあるような気がして
懐かしいような切ないような気持ちになって突然マーニーのことを思い出すのです。
これはそういう本です」

 

5月16日にはヒロイン役の二人が発表された。心と体に悩みを抱える12歳の少女・杏奈には、『ジョーカーゲーム』などの若手女優・高月彩良。そして杏奈が出会う金髪の不思議な少女マーニーに、『リトル・マエストラ』や『あまちゃん』でブレイクした美少女女優・有村架純が決まった。二人ともアニメの声優は初挑戦だ。

また、杏奈の養母・頼子役に松嶋菜々子、夏の間に杏奈が世話になる夫婦役が寺島進と根岸季衣、夫に先立たれて悲しみに暮れている老婦人役に森山良子、有村架純演じるマーニーと杏奈が出会う湿っ地屋敷の使用人「ばあや」役は吉行和子、杏奈の憧れの女性で、岸辺で湿っ地屋敷の絵を描いている久子役が黒木瞳、といういずれもベテラン俳優が声優を務める。

尚、主題歌はプリシラ・アーンの“Fine On The Outside”となっている。

2014年7月19日(土) 全国ロードショウ!

-終-

 

 

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