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人類「最古のコンピューター/アンティキティラ島の機械」を探る!! 〈2316JKI52〉

この「機械」の製作者候補としては、まず当時、ロードス島にいた名高い天文学者ヒッパルコスが考えられます。また、もう一人、ロードス島にいた政治家・哲学者・天文学者としてこの「機械」の製作者に相応しい人がいます。それはポセイドニオスといいます。当時、ロードス島に滞在していたローマ人の政治家で執筆家のキケロがこう書いています。即ち「最近ある機械を友人ポセイドニオスが作り上げました。それは天体の動きを回転によって再現する機械です・・・」と。

工作技術に重点を置くと、アレキサンドリアの工学者ヘロンも製作者の候補の一人かも知れません。また生存時期から、直接の製作者とはなり得ませんが、あのアルキメデスも同様の「機械」を製作していたとも伝えられ、その技術を継承した技術者がシチリアのシラクサをはじめとした地中海世界の広範囲に分布していた可能性はあります。

 

この「アンティキティラ島の機械」が見つかった沈没船を、革新的な次世代型潜水服を使って調査する考古学プロジェクトが、昨年(2014年)9月15日以降エーゲ海で開始されています。

従来の調査では水深60m程度までしか潜水出来ませんでしたが、新たに使用される最新の調査機器では水深150mでもより安全にかつ長時間にわたり作業が可能とのことです。

研究者によると、該当の沈没船の中やその周辺には、現在も考古学的価値の高い宝物が未発見のまま残されている可能性があるとされています。また難破した沈没船は一隻ではなく、別の舟が250mほど離れた海底に眠っているとも云われており、その捜索も併せて実施する予定のようです。

現在まで、特に新たな発見の報はありませんが、今後、今まで以上に驚くべき宝物の引揚げの発表があるかも知れません。是非、期待して待つことにしましょう。

 

著名なSF作家のアーサー・C・クラークは、この小さな「機械」を見て、「この技術や知識が正しく後の人々に継承されていたのならば、産業革命は1,000年以上早まり、今頃人類は他の惑星に到達していただろう」と述べています。

そうですね、何故このような天文学の知識と精密機械の製造技術が以降の文明に受け継がれなかったのかは解りませんが、ギリシャ人たちの天文学へのアプローチが科学的なものというよりは哲学的なものであったという点が大きく影響しているのかも知れません。更に次代の主人公であるローマ人たちが、(1500年近く後にルネサンス期を迎えるまでは)合理的な科学的思考法にさほど興味を持っていなかったことも大きいのでしょう・・・。

-終-

 

【参考-1】
都市伝説的な解釈では「オーパーツ(OOPARTS)」の一種とされていました。→ オーパーツ一覧

【参考-2】
アンティキティラ島は、クレタ島とペロポネソス半島の間に位置する島で、ギリシアの南部に位置しています。面積20.4キロメートルで、現在の人口はわずか44人。
このアンティキティラ島は、古代では重要な交易路に位置し、シチリア(Cilician)の海賊たちの拠点ともなっていました。この海賊らの一部はかつて、身代金目的に若き日のユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)を捕らえたこともあり、カエサルは後年、自分を人質に取った海賊たち全員を捕らえ、磔の刑に処しました。

【追加情報】
2016年9月にAFPが伝えたところによると、「アンティキティラ島の機械(Antikythera Mechanism)」が見つかったのと同じ沈没船で、2000年前の人骨が発見されたと英国の科学誌『ネイチャー(Nature)』が同月19日に報じた、という。同誌によると、ギリシャ・アンティキティラ(Antikythera)島の沖合で8月31日に発見されたこの人骨からDNAを抽出できれば、人骨の身元に関する手掛かりが判明する可能性があるとしている。また、頭蓋骨の一部、腕の骨2個、肋骨数個、大腿骨2個を含む、驚くほど保存状態の良いこれらの人骨により、嵐に遭遇して沈没したと思われるこの有名な紀元前1世紀の商船に関する謎を解明出来るかも知れないとしている。

 

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