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日立製作所、イギリスから受注した高速鉄道の新型車両を公開!! 〈17JKI25〉

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日立製作所製造 Class 800シリーズ

よく観て下さい。見慣れた国内の車両とどこか違うと思いませんか?

「鉄っちゃん」じゃないから解からないって・・・。なるほど、成程。しかし・・・。

これは私の勝手な想像ですが、きっとこの車両はマラード号を意識した伝統的な英国調のデザインなんですよ・・・。

 

4468マラード(4468 Mallard)』号は、英国のロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道 (LNER) の蒸気機関車です。LNER A4 クラスの内の1両で、(なんと今から76年も前の)1938年7月3日に時速203kmという蒸気機関車の世界最高速度記録を樹立した流線型SLの世界的な名機です。

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LNER 4468 Mallard

全長は21m(70ft)で総重量は165t、軸配置は4-6-2の「パシフィック (Pacific)」で、1938年にイングランドのドンカスターで製造されました。現在は、ヨークの英国国立鉄道博物館に静態保存されています。

 

相当なこじつけかもしれませんが、前上部の煙突を除くと、何だか全体的なフォルムが似ていませんか?  ヨーロピアンなデザイン全般のテイストだ、と言われればそれまでですが、同じ流線型でも日本のモノとはどこかしら違うんですよね。

 

閑話休題。(さて、それでは本題に入りましょう)

日立製作所は11月13日に、英国から(ロンドン中心部とスコットランドなどの間を結ぶ)高速鉄道の老朽化に伴い受注し製造していた更新車両を、山口県下松市の笠戸事業所で初めて報道関係者向けに公開しました。

これは英国運輸省(DfT:Department for Transport)から一昨年と去年に受注した、都市間高速鉄道計画(IEP:Intercity Express Programme)向けの、合わせて866両の新規車両の製造と27年間にわたる保守点検事業の一環です。

この新型車両 Class 800 シリーズは、未電化区間でも直通運転ができるように、床下にディーゼルエンジン付き発電機ユニットを搭載しており、更にこのユニットは電化区間が拡張された場合には取り外すことが可能としています。

最高速度は時速201キロ(残念、マラード号より僅かに遅い!!)で、来年初めに英国に移された後には走行試験が繰り返され、Great Western Main Line(GWML)では2017年より、East Coast Main Line(ECML)では2018年より実地運行が開始される予定です。

 

日立製作所は、受注したIEP向け全122編成の内、今回公開した1編成を含む12編成を笠戸事業所で製造し、残りの110編成については英国ダーラム州ニュートン・エイクリフに建設している新工場で量産する計画です。

更にこの英国の高速鉄道以外にも、先月(10月)には鉄道運行会社のAbellio社(本社:オランダ)から、標準型近郊車両 AT-200 の234両(70編成)にのぼる製造と長期保守契約の優先交渉権を獲得しており、現在、正式契約に向け、最終交渉中とのことです。

また、日立製作所 交通システム社の正井健太郎社長は、「日本の新幹線の製造を通じて培った高い安全性などの技術を武器に、ヨーロッパをはじめ全世界の鉄道事業で貢献したい」と述べました。

この様な動きを踏まえて日立製作所では、鉄道事業の営業規模を昨年度(2013年度)の1,682億円から、2016年度には2,400億円程度に増加させるなど、今後も成長が見込まれる世界の鉄道市場で売上を拡大したいとしています。

 

 【Class 800シリーズのスペック】 

編成 5~12両
電源方式 AC25kV
最高運転速度 201km/h (設計最高速度 225km/h)
車両長 26m
軌間 1,435mm
車両幅 約2.7m
乗客定員 5両編成:315席、9両編成:627席
内装設備
  • コンフォートエアコン
  • 車椅子対応トイレとスペース
  • CCTV
  • 乗客情報システム
  • 乗客用Wi-Fi
  • 座席予約のディスプレイ
  • 自転車収納スペース(セキュリティロック付き)
  • フルキッチンとケータリングサービス

 (日立製作所 発表資料より) 

 

鉄道好きの私としては、この車両が鉄道発祥の国で活躍する姿を、是非、観てみたいものです!!

-終-

【追加情報】11月14日の日経新聞によると、日立製作所がイタリアの防衛・航空大手企業フィンメカニカ傘下のアンサルドグループの鉄道車両と信号事業をそれぞれ担当する企業を買収する方向で最終調整に入ったとのことです。買収金額は全体で2千億円規模になる見通しですが、日立製作所としては国際的な競争に生き残るためには、規模と総合力が必要と判断した模様です。

現状の世界の鉄道市場の規模は約20兆円で、合併予定の中国の二大メーカー(南車と北車、合わせて3~3.5兆円)や約8千億円から1兆円規模の独シーメンス社やカナダのボンバルディア社、仏アルストム社などがシェア上位を占めています。 日立製作所はこの買収が成功すれば、鉄道事業の年間売上が現在の約2倍となる4千億円強となり、上位5強も視野に入ります。

【続報】中国の2大鉄道車両メーカー、中国南車集団と中国北車集団は12月30日、2015年中に合併すると正式発表しました。地下鉄車両や高速鉄道で高い世界シェアを持ち、カナダ・ボンバルディアや独シーメンスなど欧米大手を圧倒する巨大メーカーが誕生することになります。

 

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