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映画『世界の果ての通学路』に想うこと。 〈18JKI07〉

通学路ポスター1200幾多の苦難を乗り越えて、日々学校に通う世界の子供たちへ問う。君たちは何故そこまでして学校に行きたいのかい? そして、危険な道へと子供たちを送り出す親たちにも問いたい。あなたたちは何故そこまでして我が子を学校にいかせるのか? すると、彼らは答えるだろう。「学校へ通うこと学ぶこと」は、人(ひと)にとって未来への扉を開く鍵だから・・・と。

 

『世界の果ての通学路』は、極めて危険で遠い「通学路」を通う子どもたちが、それでも学校で学ぼうとする姿を追った4話からなるオムニバス作品で、アフリカのマサイ族の伝説を描いた『MASAI マサイ』(2004年)で知られるフランス人のパスカル・プリッソン監督が、長時間をかけて通学する子どもたちの日常の姿を追ったドキュメンタリー映画だ。昨年(2013年)、本国フランスでは公開されるやいなや大絶賛を浴びた。スイスで開催されたロカルノ国際映画祭でも大きく評価された作品である。

カメラは、学校で勉強するために、それぞれ何十キロものの険しい道のりをひたすら歩む子供たちを追い掛ける。最初に登場するのは、ケニアのサバンナを命がけで駆け抜けるジャクソン、次は、山羊飼いの仕事を終えてから、見渡す限り無人のパタゴニア平原を妹と共に愛馬に乗って通学するカルロスだ。3話は女子の教育は不要とする古い慣習が残る村から、険しいアトラス山脈を越えて寄宿舎を目指すモロッコのザヒラと2人の友人たち。そして最後は生まれつき足が不自由で、幼い弟たちに車椅子を押されて舗装されていない道を学校に向かうインドのサミュエルの姿に密着する。

通学路1pgS_2ケニアの少年:ジャクソン 11歳・・・ジャクソンはサムブル族の少年。しっかり者の長男である彼は、毎日、6歳の妹のサロメを連れて、象やキリン、シマウマといった野生動物が出没するサバンナを小走りで学校に通う。ケニアでは毎年、4~5人の子供が象の襲撃に遭い犠牲となっていて、兄妹にとっても野生動物は恐るべき存在なのだ。両親は幼いふたりが無事に学校に通えるよう、毎朝のお祈りを欠かさない。【公式サイトより】

 

通学路3pgS_5アルゼンチンの少年カルロス 11歳・・・アンデス山脈の人里離れた牧場で暮らすカルロスは、馬に乗って学校に通う。5歳年下の妹のミカイラと一緒に、誰もいないパタゴニアの山々や美しい平原を駆け、毎日学校に通う。ふたりが乗る馬のキベリトとは大の仲良しだ。石ころだらけの崩れかけた道を進めるのも、変わりやすい山の天候をものともせずに通学できるのも、冷静沈着なキベリトがいるおかげなのだ。【公式サイトより】 

 

通学路8sub4_largeモロッコの少女ザヒラ 12歳・・・モロッコのアトラス山脈。中心部にあるイムリル谷近くの辺境の村に生まれたベルベル人のザヒラは、家族の中で初めて学校に行く世代だ。ザヒラは毎週月曜日の朝、夜明けに起床して、友達のジネブやノウラと3人で22kmの道を歩き続け全寮制の学校「アスニの万人のための教育」へ向かう。金曜日の夕方、3人の少女は同じ道を歩いて帰宅する。 【公式サイトより】

 

通学路10pgS_13インドの少年サミュエル 13歳・・・インド南部のベンガル湾沿いの漁村クルサマンカドゥ。未熟児で生まれたサミュエルは足に障害があり、歩行不能だ。そのため、サミュエルの通学にはふたりの弟が急ごしらえのオンボロ車椅子に兄を乗せて、えっちらおっちら引っ張っていく。毎朝トラブルの連続だが、3人兄弟には困難を笑い飛ばす強い絆がある。今日も3人は兄弟ゲンカしながら、ペリヤパティナムの学校へ通っている。 【公式サイトより】

 

この映画では、それぞれのお国柄や地域毎の個性豊かな子供たちが実に生き生きと描き出されており、また兄妹(兄弟)の絆や友人との友情にも心打たれるものがある。更に、そんな子供たちを支えサポートする両親や家族たちの行動と愛情は、私たちにとって見習うべきものかも知れない。

それにしても、何で彼らはあんなにも学校に行きたがるのだろうか? 「 学ぶこと」に対するあの貪欲なまでの欲求の高さはには、大いに関心し驚かされる。

公式サイト・・・はこちらから

 

↑予告編:株式会社キノフィルムズ

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2 thoughts on “映画『世界の果ての通学路』に想うこと。 〈18JKI07〉”

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