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【刑事ドラマ大全 -1】嘘と間違いだらけ・・・それでも大好き刑事ドラマ!! 〈22JKI35〉

警視庁1写真05_警視庁筆者はテレビで刑事ドラマを観ることが好きである。もともとは警察を舞台にしたミステリー小説の大ファンなのだが、おのずと原作がテレビ化された場合も可能な限り視聴するように心がけている。ところが、そんな楽しい時間の中で、時々ではあるがどうしても拭いきれない違和感を覚える場面に遭遇することがある。

それは何かと云うと、実際の警察組織においてはあり得ないと考えられる事柄や状況を、堂々とオンエアーしている番組があることだ。そこには、テレビにおけるドラマ番組としての演出上の制約や必要性(人物や状況をデフォルメしたり登場者数を絞り込むことなどで物語のストーリー展開を分かり易くし、また視聴者の持つ刑事ドラマのイメージを壊さないため等)があるのだろうとは思うのだが、それでも気になって仕方がない点を挙げていきたい。

もちろん、「そんな事はどうでもいい、内容が面白ければ・・・」と普通の視聴者は考えるのだろうけれども、筆者は一旦、引っ掛かりが出来た部分は些細なことでも解明したいと考える(細かな)性分の様である(笑)。中には、番組制作者や脚本家の単なる杜撰な手抜き・調査不足による誤りも見受けられるから、あながち、この様な誤った演出や設定を糺すことも無意味ではなかろう

さて、即ち本稿では、原作小説とテレビ番組の相違点等を指摘するものではなく、現実の警察社会と照らし合わせて間違いではないかと思われる事象に触れながら、数多くの刑事ドラマを紹介するものである。色とりどり、駄作も含めての【刑事ドラマ大全】である・・・。

間違いと思われる事に関しては、筆者と同様に細かな性格の方、是非、参考にして欲しい。しかし、以下に指摘した点により、ただちに作品の評価が下がるものではないことを、予め断っておきたい。また、特に大きな誤りがなくとも、前後で指摘している事柄に関連して紹介した刑事ドラマもあるので、読者諸氏にはご了解願う。

 

それでは早速、実際にはあり得ないエピソードや場面、そして登場人物の状況や行動を報告する。

先日、テレビ朝日系列の『警視庁捜査一課9係』の新シリーズが始まった。渡瀬恒彦さん演じる加納倫太郎警部を主人公としたこの番組は、同局の『相棒』シリーズや『科捜研の女』シリーズなどと並ぶ看板刑事ものの長寿シリーズであるが・・・。そして番組名称にもなっている(捜一の)「9係」という部署名は、「殺人犯捜査第9係」のことを指すと思われるが、ドラマ内で彼らの部署がフルネームで呼ばれることはない。またこの辺の警視庁捜査一課の編成と各係の名称に関しては、改めて後程に触れたい。

※2017年4月現在、『警視庁捜査一課9係』の最新シリーズが開始されたが、渡瀬恒彦さんが亡くなった為に、加納係長は他の組織に出向した形で物語は進んでいる。また相変わらず連続殺人事件が発生しても捜査本部(帳場)も立たず、9係だけで捜査を進める形は以前のままである。

※2018年4月現在、『警視庁捜査一課9係』はシリーズ題名を『特捜9』に改めて再出発している。警視庁捜査一課の中に設けられた(架空の)特別捜査班を舞台に、かつて9係のメンバーであった浅輪直樹巡査部長(井ノ原快彦さん)らが再集結し、新たなリーダー役の宗方朔太郎警部(寺尾聰さん)を班長として改めて捜査活動を再開した。但し、一旦警察を離職した者(宗方や吹越満さん演じる青柳警部補)が安易に再雇用されていることには大いに疑問を感じるのだが‥。

 

先ず最初の嘘は、警視庁の捜査一課配下の係の規模が全部で6人とは少な過ぎ実際の捜一の係は係長も含め都合11~12名で係を構成している。主任の肩書を持つ警部補(ブケホ)は5~6人、巡査部長と巡査が併せて4~5人である。ドラマでは加納係長(渡瀬恒彦さん)を除く5人の部下の内3名(主任の小宮山志保/羽田美智子さん、村瀬健吾/津田寛治さん、青柳靖/吹越満さん)が警部補であることには問題ないが、なんと内1名(村瀬健吾さん)は別の係で係長の経験がある(過去のシリーズでの出来事であり、相当に強引だが既にこの降格人事に本人も周囲も馴染んでいる)という奇妙な設定なのだ。

ところで最近の刑事ドラマでは、犯行現場での検証作業にあたる警察官たちが(ようやく)ビニールの靴カバーを付ける様になったが、頭は無帽のまんま。まぁ、これは俳優さんたちの頭部をカバーで隠しちゃうと番組演出上ムリがあるから(カッコ悪いしね)致し方ないのだろうけど・・・。現場保全の観点からあんなに多くの(若手も含めた)捜査員が殺害現場に入ることはなく(現実には一部の幹部のみという)、どの刑事ドラマでもレギュラーメンバーの刑事たちは先を争って犯行現場に登場(臨場)するが、これも間違いだ

更に、この『警視庁捜査一課9係』では主人公が係長(警部)でありながら部下の捜査員(浅輪直樹、配役は井ノ原快彦さん、本シリーズから巡査部長に昇進)と組んで現場の捜査に繰り出すのだが、これも現実にはあり得ない

また以前のシリーズでは暗躍する警視庁の生活安全部長(ノンキャリアが就任することが多い)が登場していたが、その階級は実際と同じく(正しい)警視正であった。だがこのドラマ、階級の設定については超いい加減で、第二・第三シリーズでは警視庁の刑事部長がなんと警視であった!!

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2 thoughts on “【刑事ドラマ大全 -1】嘘と間違いだらけ・・・それでも大好き刑事ドラマ!! 〈22JKI35〉”

  1. ニコラス刑事 says:

    「未解決の女」と「捜査一課長」のコラボの件、「未解決の女」の初回放送を見逃していたので、再放送を観るまでいまいち繋がりが解らなかった。要するに、どちらも同じ捜査一課が舞台なんだという設定な訳ね。

    1. 所轄の娘 says:

      でも、これって凄く面白いことかも。大岩課長繋がりでどんどん番組の輪を広げたらどうでしょうか?別の刑事ドラマでも、同じ捜査一課に属する警官を主人公(例えば鑑識とかSITとか)にしちゃうとか。内藤さん経由で波留ちゃんともコラボ。『科捜研の女』みたいに内藤さんが別の役で既に出ているのはムリだけど、オリジナル新作ならばOKと思います。木曜日以外でも、ガンガンにクロスオーバーさせちゃう。

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