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「空母」を考える(6) 中国海軍 最新鋭航空母艦『001A』型の建造進む!! 〈3JKI07〉

中国空母334 img_0_m現在、大連で建造中の中国海軍の新鋭空母『001A』型だが、どうも当初の予想に反し、比較的早い時期に就役する見通しとなってきた・・・

 

この初の中国産空母の進水は、以前はまだまだ先のことと考えられていたが、最近の中国メディア(『頭条軍事』など)の記事によると、本年後半から来年にかけて進水する可能性が報じられている。

従来の我国の軍事専門家等による予想では、中国海軍が国産空母の建造に費やす年月は少なくとも10年近いとされていたが、直近の中国の軍事専門家によると「現在の建艦スピードであれば、中国初の国産空母は間もなく完成し、2018年には海軍に正式に引き渡すことができる」と分析しているそうだ。

しかし同時に発表された写真によると、艦体部分の建造は進んでいるがまだ飛行甲板より上部に関しては未着手であり、まだまだ完成にはほど遠いと思われるが如何だろうか・・・。

中国がウクライナから1998年に未完成の空母『ヴァリャーグ(Bapя́г)』を購入して改造を始めて、ようやく『遼寧(Liaoning)』として就役させたのは14年後の2012年であり、また既出の通り「空母」の建造(進水から艤装)、各種搭載機器の開発・製造、そして総合的な運用状態の確立までには膨大なコストと時間を要し、搭載航空機の開発・製造やハードのみならずソフト面である乗組員や搭載機パイロットの養成・訓練にも長い期間が必要となるのだ。

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『001A』型と思われる建造中の艦艇

つまり中国メディアが「中国国産空母に関したうれしいニュースがある」とはしゃぎ、「ネットユーザーが撮影した最新の写真から判断すると、まもなく飛行甲板が取り付けられて完成する」と解説していることは、現実には大きなフライングであろう。

そもそも空母の建造から実際の運用までは、中国だから時間が掛かるというもの(そういった面も多少はあるだろうが)ではなく、他の国においても大変な労力を求められる一大事業なのである。

 

だがこの『001A』型は、2013年頃から中国最大の造船会社である大連船舶重工集団の大連造船廠(遼寧省)において建造が始まったとされており、もし2018年~19年に中国海軍に正式に引き渡すことが出来たとすると、国産100%の航空母艦という条件を満たした艦艇としては、上々の納期であろう。

各種報道によると、同空母は大幅な電子機器の性能向上やオートメーション化による乗員数の削減が図られ、一方で燃料搭載量の増量や艦載機の格納エリアを増大させることなど、『遼寧』の性能をはるかに凌ぐとされており、これにより中国は他国(日米? )からの脅威に対抗可能な海軍力を保持・増強出来るという。

尚、現在、中国海軍は同時並行の形で、上海の江南造船集団においてもこの『001A』型2番艦の建造を進めている。そして両艦の完成後には、現状、練習空母として使用されている『遼寧』の運用で得た経験を基に、複数部隊のシフト体制を有する本格的な空母機動部隊の運用に入るものとみられる。

-終-

他の連載記事は こちらから ⇒ “「空母」を考える ”シリーズ

 

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