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「空母」を考える(8) 朝鮮半島沖へ向かう米海軍 第3艦隊 第1空母打撃群の陣容を探る!! 〈3JKI07〉

各艦艇の概略

●カール・ヴィンソン (USS Carl Vinson, CVN-70)は、アメリカ海軍の航空母艦。ニミッツ級航空母艦の3番艦。艦名は第二次大戦前後に海軍力増強に努めたカール・ヴィンソン下院議員に因んで付けられた。

●ロナルド・レーガン (USS Ronald Reagan, CVN-76)は、ニミッツ級航空母艦の9番艦である。艦名は第40代のアメリカ合衆国大統領・ロナルド・レーガンに因む。

■ニミッツ級航空母艦(Nimitz-class aircraft carrier)は、アメリカ海軍の原子力空母の形式。世界で初めて量産された原子力空母であり、1975年~2009年にわたり全10隻が建造され就役した世界最大級の軍艦である。

満載排水量 92,955t~103,637t 全長332.9m 全幅76.8m 機関 原子炉2基・蒸気タービン4機4軸  出力28万馬力 速力30ノット 乗員5,500~5,800名(司令部・航空要員含む)
搭載機66機~67機(ヘリ含む)

●巡洋艦は何れもタイコンデロガ級のイージス艦である。

タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の画像へリンク

■タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦(Ticonderoga -class guided-missile cruiser)は、アメリカ海軍が新世代の防空戦闘システムとして開発した世界初のイージス艦。スプルーアンス級駆逐艦(Spruance class destroyer)の艦体にSPY-1フェーズド・アレイ・レーダー4基並びに周辺装置を搭載している。登場以来現在に至るまで、アメリカ海軍で最有力の防空艦として空母打撃群などの対空防御を担当している他に、トマホーク巡行ミサイルによる対地集中精密射撃や自艦装備のソナーおよびLAMPSヘリコプターによる対潜哨戒など、多用途の任務を遂行可能な汎用艦である。但し27隻就役した内、既に退役を迎えた艦も出ている。

満載排水量10,117t 全長172.8 m 全幅16.8 m 速力30ノット 乗員358名

●駆逐艦は何れもアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦である。

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の画像へリンク

■アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦(Arleigh Burke-class guided-missile destroyers)は、イージス・システムを装備したミサイル艦である。原型のフライトⅠと戦闘情報処理システムが改良強化されたフライトⅡ、そしてⅡに更にヘリコプターを2機搭載したフライトIIA、新型レーダー装備のフライトⅢといったバージョンがある。現状、西太平洋上で展開中の各艦は弾道ミサイルを追尾できる高性能のレーダーを備えており、 弾道ミサイル防衛システムの一端を担う優れた防空艦でもあるが、従来通りの対潜能力や、特にトマホーク巡航ミサイルによる優勢な対地精密攻撃能力も有している攻撃的な艦でもある。

排水量9,094t~9,648t 全長153.8m~155.8m 全幅20.3 m 最大速31ノット~32ノット 乗員278名~352名

●ペコス Pecos(T-AO-197)は、アメリカ海軍のヘンリー・J・カイザー級給油艦(Henry J. Kaiser-class underway replenishment oiler)の内の1隻である。1989年9月23日に進水、就役は1990年7月6日。MSC配備用に建造された商船規格の大型給油艦で、補給燃料の搭載量は29,000キロリットルだ。

満載排水量:41,556t 全長206.5m 全幅29.7m 速力20ノット 乗員79~94名(内軍人5名) 搭載燃料29,000kl

 

艦隊の正確な陣容は詳細な戦力の判定に繋がる情報でもあり、特に軍関係者でもプロフェッショナルな軍事評論家でもない一般人には、その詳しい取得は存外に難しい。

ほぼ通常のインターネット頼りである筆者には、リアルタイムでのミリタリー情報獲得には限界がある。しかし、その数少ない情報の中から、今回の朝鮮半島近海へアメリカ海軍が投入した戦力を推測するのが、素人軍事ウオッチャーの楽しみというものである…(笑)。

-終-

【追伸】揚陸艦(海兵隊)の動き
ワスプ級の強襲揚陸艦ボノム・リシャール Bonhomme Richard(LHD-6)は4月10日に配備されている佐世保港へと帰還。サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦グリーンベイ Green Bay(LPD-20)は、同じ10日には横須賀港外錨地に一時停泊していて、佐世保にはまだ戻っていない。他のホイットビー・アイランド級ドック型揚陸艦ジャーマンタウン Germantown(LSD-42)と同アシュランド Ashland(LSD-48)は同港でメンテナンスを受けているとの情報あり。

【追伸-2】潜水艦の動向
2017年3月末日現在の、我国に配備されているロサンゼルス級原子力攻撃潜水艦ルイヴィル Louisville(SSN-724)、同アレクサンドリア Alexandria (SSN-757)、同サンタ・フェ Santa Fe(SSN-763)の所在は不明。

【追伸-3】ミサイル追跡艦の動向
ミサイル追跡艦ハワード・O・ローレンツェン Howard O.Lorenzen(T-AGM-25)は、2017年3月29日に佐世保港に寄港し、31日現在は在港中。

【追伸-4】CSG-1の動き(4月24日現在)
4月8日にシンガポール港を出港、15日には一旦南下してスンダ海峡を通過、それ以降に北上し21日にセレベス海、23日には沖縄南部海域/尖閣周辺で海上自衛隊の(イージス)ミサイル護衛艦 あしがら(DDG-178)と護衛艦 さみだれ(DD-106)と合同し、演習しながら朝鮮半島方面へ向けて移動中であり25日以降には半島近海へ到着の予定。

【追伸-5】巡航ミサイル潜水艦到着
原子力巡航ミサイル潜水艦オハイオ級(Ohio class submarine)のミシガン Michigan(SSBN-727→SSGN-727)が25日午前、韓国・釜山に入港。同艦は最大154基のトマホークを搭載し特殊部隊66名の収容が可能である。

【追伸-6】CSG-1の動き(4月28日現在)
CSG-1は、長崎沖に到達し、明日以降は韓国沿岸部に接近の予定。

他の連載記事は こちらから ⇒ 「空母」を考えるシリーズ

 

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