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ヘルメスの7つの原理「振動の原理」(1)/atn

第9章 振動の原理

「静止しているものは何もない。すべてが動き、振動している。」

ヘルメスの第三の原理「振動の原理」は、宇宙のあらゆるものに動きがあるという事実を現しています。静止しているものは何もありません。すべてが動き、振動し、そして円運動をしています。

古代ギリシャの哲学者の何人かは、この原理を認め体系の中に取り入れました。ところがその後、何世紀にもわたり、ヘルメス派以外の思想家には見失われてしまいました。

しかし、19世紀には物理学が真実を再発見し、20世紀の科学的発見によって、この何世紀にもわたるヘルメス派の教義の正しさと、真実のさらなる証拠が追加されたのです。

ヘルメスの教えは、すべてが絶え間なく動き振動していることだけでなく、普遍的な力の様々な現れ方の違いが振動の速度(周波数)と状態に起因していることに及びます。

さらにジ・オール(※1)自体も、実質的に静止しているように見えるほどの無限の強さと素早い動きで絶え間なく振動しています。物理学でも導かれるように、物理的平面上で急速に動いている物体(回転する車輪など)は静止しているように見えるのです。

(※1)日本語では「全」と訳されることが多いThe All (ジ・オール)は、物質的宇宙、生命現象、物質、エネルギーの名で知られる現象(すなわち私たちが物質的に知覚できるすべて)の背後に存在する「根本的な現実」とされます。(概要編 第1の原理「思考の原理」を参照してください。)

ヘルメスの教えでは「精神(Spirit)」が振動の一方の極であり、反対の極にはある特定の形を持つ「物質(Matter)」があるとされます。ふたつの極の間には数限りない振動速度(周波数)と状態が存在します。

現代科学では、私たちが「物質」や「エネルギー」と呼ぶものはすべて「振動の状態」であることが証明されています。これまで密教的な視点とされてきた「心の現象も同様に振動の状態である」という立場に急速に向かいつつある、先進的な科学者たちもいます。物質とエネルギーの振動の問題について、科学が何を言おうとしているのかを見てみましょう。

そもそも科学は、すべての物質がある程度、温度や熱から生じる振動を表すことを教えています。物質の冷たさや熱さは – 両方とも同じものの度合いの差でしかありませんが(※2) – ある種の熱の振動を表しており、その意味で動いている(振動している)と言えます。

(※2)例えば、「暑い」と「寒い」は反対の意味ですが、同じもの(気温)の度合いが違うだけで、実は同じ性質のものです。ふたつの言葉は、単に同じものの度の違いに過ぎず、「暑さ」「寒さ」として現れる状態であり、変化であり、(主に分子の)振動の度合いなのです。(概要編 第4の原理「極性の原理」を参照してください。)

次回に続きます。

 

 

 

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