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【Jazz フェイバリット・ピアニスト、名盤この1枚】 その〈2〉 デューク・ジョーダン 〈JKI00〉

デューク・ジョーダン/“Duke” Jordanこと、本名、アーヴィン・シドニー・ジョーダン/Irving Sidney Jordanは、1922年4月1日に米国のニューヨーク市ブルックリンで生まれました。

彼は8歳頃からピアノを学び、1939年にアマチュア音楽コンテストで優勝してプロとなります。その後、チャーリー・パーカーに認められてパーカーのグループのピアニストとなりますが、この頃の彼の演奏は、パーカーのサヴォイ盤やダイアル盤で聴くことが可能です。

1950年代に入ると、スタン・ゲッツやソニー・スティット、ロイ・ヘインズ、オスカー・ペティフォード、アート・ファーマーらと共演、数々のセッションや録音で名サポート役を演じました。そしてリーダー作をヴォーグに吹き込んだのを手始めに幾つかのアルバムを発表、活動の幅を拡げていきますが、1959年に渡仏、1960年代になると凡そ10年間にわたり音楽活動を停止し、この間、タクシーの運転手や配膳係とかホームレスをしていたとの話は有名です。

その後、渡欧して活動することが多くなった彼は、1973年よりはスティープルチェイスと契約して積極的にアルバムの制作を始めます。そして1978年にはデンマークのコペンハーゲンに移住しました。以降も日本録音盤も含めてピアノ・トリオのスタイルで多くの吹き込みを残していますが、2006年8月8日に亡くなりました。享年84歳。

彼のベスト盤には、『フライト・トゥ・ジョーダン/Flight to Jorda』(BN、1960年8月録音)を選びました。ギリギリまで『フライト・トゥ・デンマーク/Flight to Denmark』との間で迷いに迷いましたが、最後は鉛筆転がし状態でこちらを選択、二管が入っているからとも云えますが‥。

全6曲全てをジョーダンが作曲、彼のリーダーとしての魅力を全開にした傑作です。また彼の代表曲『危険な関係のテーマ』の別ヴァージョンである『シ・ジョヤ』を筆頭に、個別の楽曲にも聴きどころが満載です。

メンバーは、トランペットのディジー・リース/Dizzy Reeceが快演を披露、そしてts.はいつも通りガッツ溢れるスタンリー・タレンタイン/Stanley Turrentine、ベースのレジ―・ワークマン/Reggie Workmanは堅実一筋、ドラムスがご存知名手のアート・テイラー/Art Taylorとなります・

さて他には初リーダー作のヴォーグ盤『デューク・ジョーダン・トリオ(ジョードゥ)』、シグナル原盤の『トリオ&クインテット』や彼が担当した映画音楽をアルバム化した『危険な関係のブルース/Les Liaisons Dangereuses』ではチャーリー・ラウズ/Charlie Rouseのサックスも聴きどころ。そして最後に、既述の名盤『フライト・トゥ・デンマーク/Flight to Denmark』を挙げておきます。

この人、イントロの名手であり、端正で玄人好みの職人気質なピアノ・スタイルが、前回紹介したトミフラに似ていますが、しかし何をしても哀愁が漂うところはジョーダンの方が上手。我国で異様に人気が高い秘密は、どうもこの辺にあるんでしょうネ!

〈了〉

 

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