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【ふぇいばりっと・ぴあにすと、名盤この1枚】 その〈11〉 ジュニア・マンス/Junior Mance 〈JKI00〉

ジュニア・マンス/Junior Mance(Julian Clifford Mance, Jr.)は、1928年10月10日に米国イリノイ州エヴァンストンで生まれました。現在でも大変な高齢ですが、ご存命のハズです!

父はピアニストであり、彼も5歳の時からピアノを弾き始めたと云いますが、10代になった時点では既にプロとして活動をしていました。更にシカゴで正式な音楽教育を受けて同地でミュージシャンとして働いた後に1949年にニューヨークへ移り、レスター・ヤングらと共演。ジーン・アモンズ&ソニースティットなどのバンドで活躍します。また、ダイナ・ワシントンの歌伴なども担当したとの記録も残っています。

1956年から1957年にはキャノン・ボール・アダレイのバンドに在籍し、ここでファンキージャズを極めます

その後、1959年4月にヴァーヴ(VERVE)に録音した『ジュニア/Junior』が、彼の代表作になりました。共演者は当時、ディジー・ガレスピーのグループで一緒だったメンバーで、ベースがレイ・ブラウン/Ray Brown、ドラムスがレックス・ハンフリーズ/Lex Humphriesです。

このアルバムはピアノ・トリオの名盤として評価が高く、ブラックなエレガンスにソウルフルなジャズ・ピアノの要素が横溢している秀作であり、デビュー・アルバムにして卓越したレイ・ブラウンのベースワークに乗ってグルーヴィな演奏を聴かせるマンスの演奏がゴキゲンです!

以降1960年代に入ると、彼は自己のトリオを率いて演奏をすることが多くなり、また1963年から1964年までは、ジョー・ウイリアムス/Joe Williamsの伴奏を務めていました。

以来、一時期、ストリングスとの共演盤などポップ路線に走っていた頃もあった様ですが、我国での演奏経験も豊富であり、21世紀に入ってもなお現役で活躍してきたジャズピアノ界の巨人です。

教会音楽/ゴスペルなどのテイストが顕著な彼の演奏スタイルですが、やはりそこにはその生まれや育った音楽環境の影響と左右の手のバランス感覚が優れている点などが強いからかなと感じていました。但しこの人は長いキャリアを経て単なるソウル派ではなく、充分に王道のジャズ・ピアニストとしての技量とセンスを兼ね備えたプレーヤーへと幅を拡げていったと思います‥。

さて上記の『ジュニア』以外のおススメ盤には、古いものではリバーサイドで吹き込んだ『ソウルフル・ピアノ・オブ・ジュニア・マンス/Soulful Piano Of Junior Mance』(1960年録音)や、少し後の『ハッピー・タイム/HAPPY TIME』(1962年録音)、より後年(1982年・1983年)に吹き込まれた『いそしぎ/Shadow Of Your Smile』、また1998年に我国のライブハウスで収録された『ブルース&バラード・イン・ザ・ナイト/Blues & Ballads in The Night』が素直に万人受けする内容で好感が持てました。

更に、まったく個人的な事情から想い出深いのが『ホリー・ママ/Holy Mama』(1976年録音)で、当時(1976年~1977年頃)の友人にプレゼントされて頻繁に聴いたアルバムでした‥。

ジュニア・マンスは、そのゴスペル由来のブルージーでソウルフルなタッチとドラマチックな演奏スタイル故に、我国でも長年にわたり人気が高いピアニストです!

〈了〉

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