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懐かしの時刻表を「読む」その6 列車のネーミング〈17/38TFU03〉

sinnkannsen2新幹線で言えば「のぞみ」「ひかり」「はやぶさ」「はやて」など・・。列車には愛称がついています。そのスピード感や雰囲気を象徴するものとして欠かせない気がします。

今は特急や急行がめっきり減ってしまったので、愛称名も減ってしまいました。しかしかつては、大きなヘッドマークをつけて堂々と走っていたものです。今回はそうした優等列車が多く走っていた時代の列車の愛称名について調べてみました。いつもの1966年の時刻表から、興味深い列車のネーミングについて考察してみましょう。

 

そもそも列車に愛称はなぜ、つけられたのでしょうか。記録によると、どうも明確に「列車名」についての規定は無いようです。それぞれの鉄道会社の裁量によって、「ネーミング」がされていたといえます。但し、明確な規定は存在しないものの、暗黙の決めごとで、1.読み易く発音し易い事 2.文字にして書き易く短くて簡単な事 3.覚え易く他の愛称と紛らわしくない事の三点があったようです。愛称はカテゴリーでいくつかに分類されます。まずは「はやぶさ」「つばめ」のような鳥シリーズ。これは特急の名称が大半です。はと、かもめ、白鳥、しらさぎ、とき、やまばと、はくたか、ひばりなど。スピード感のあり、大空を舞う「鳥」のイメージと、特急のイメージが重なったからでしょうか。あと、急行を含めると圧倒的に多いのが「土地」に由来するもの。富士、雲仙、霧島、玄海、八甲田、十和田、津軽など。山であったり、川であったり、湖であったり。列車名称を聞けば、どのあたりを走っている列車か非常にわかりやすい一例といえるでしょう。夜行列車もムードあふれる素敵なネーミングがつけられています。銀河、天の川、あかつき、明星、北星、新星など。天体に広がる名前と、夜の闇をついて走る列車とどこか旅情を感じるところがあります。

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房総急行「水郷」(筆者撮影)

特異な点では、同じ愛称の列車が全く違う線区に存在していたものがありました。新宿発房総西線経由館山・千倉行の臨時急行「汐風」と、山陽本線の新大阪発広島行の特急「しおかぜ」。漢字表記とひらがな表記の違いはあるにせよ、紛らわしいことです。ちなみに同じ房総西線の臨時各駅停車で両国発館山行の列車は「かもめ」を名乗っています。「かもめ」といえば、特急の愛称で、当時は京都から長崎・西鹿児島まで走るディーゼル特急でした。

 

HEADMARK

ヘッドマークのついた機関車たち

 

それぞれ、愛称のついた列車は「ヘッドマーク」を掲げて走ることが多くありました。はじめは文字だけであったヘッドマークも、名前に由来する図柄や路線ごとに色を変えてみたりとさまざまな意匠が施されていました。今はLED表示であったり、場合によっては初めからヘッドマークのついていない列車もあり、少々寂しさを感じてしまいます。

 

 

 

最後に1966年の時刻表から、変わったネーミングの列車をひとつ。水戸発水郡線経由の福島行急行「スカイライン」。まるで自動車のような名前で、スポーティーなイメージがしますが、ディーゼル急行です。由来はおそらく1959年に福島県に開通した磐梯吾妻スカイラインからきていると考えられます。それにしてもユニークな愛称があったのですね。

 

 

 
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